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2013年8月16日 (金)

お盆に思う~生まれおちることがなかった命へ

何だか悲しい寂しい話しが続くけれど、
実際、これはほっとしたお話。

6年前の今日、2007年8月16日は、岐阜県多治見市が40.9℃
日本で一番暑い市になった日。

あの夏は、岡崎も暑かった。
毎日毎日暑くて、

そして私は、

毎日毎日、
たくさん出血していた。

流産の兆候。
覚悟はしていた。

でも、もしかしたら大丈夫かも、大丈夫でありますようにと、
祈っていた。気を張ってもいた。

ところが出血は日増しにひどくなって、

毎日毎日、
真っ赤な血が自分の身体からどんどん出て行くのを見ながら、
思いは次第に固まっていった。

この間まで心音を打っていた小さな命が、本当に出てゆくなら、
見届けなくてはと。

Hana1

その子が出て行った日が、6年前の8月16日。

オオ母さんが住む家を建築中で、その日も私は、オオ母さんが
当時住んでいた丘の家に、オオ母さんに会いに行ったんだよね。

テレビに高校野球が映ってた。

すごく暑い日で、冷たい麦茶をよばれながら、オオ母さんの
新居の細かいこととか、引っ越しの段取りとか、そんなことを
話してたんだよね。

その日は朝に大出血があったから病院に行ったんだっけ。
そこで、
「まだですよ」
って言われたんだよね。

その病院は自然分娩にこだわる産婦人科の医院で、生きて
生まれない命も、自然に体外に出るのを待つ主義。
小指の先くらいの小さな命でも、それは同じ。

病院で「まだ」と言われて、一旦自宅に戻って、それから
オオ母さんの所へ行ったんだよね。
オオ母さん、心配してくれたね。

でもまた出血してきて、私、慌てて自宅に戻ったんだ。

そうしたら、今度は親指の先くらいの血の塊がでてきた。

それが、小さな命の宿っていたものだったのかどうかは、わからない。
でも、それと他にも沢山出てきた血の塊をチャック袋に入れて、
また病院に行った。

検査台に上ったら、先生が言った。
「よくがんばりました」

え?あれ? じゃあ、やっぱりそうだったのかな。。。

その日は、小さな命のことを思って、泣いた。
育ててあげられず、悪かったと思ったら、涙が止まらなかった。

けれど、立ち止まる心のゆとりはなかった。

間もなく、オオ母さんとの同居が始まって、
少しして、初めて犬との生活も始まり、
日々のことで頭はいっぱいに。

そして、

小さな命のことを思い出すことは、段々と少なくなった。

ここ何年かは、忘れていた。

全く。

それが、つい1週間前に、
はたと思い出したんだよね。

私、流産したときに、流れてしまった小さな命を家族に迎える
こともお別れすることもしなかったんだって。

実のところ、それが何年前だったのかもいつの日にちだったの
かも思い出せなかった。

だから、古い手帳を探し、手元にとってあった病院の記録ファイル
を引っ張り出し、病院の古い領収書まで確認した。

確認するうちに、だんだんと記憶が戻ってきた。

ああ、そうだった。
お盆休みの病院に、一日2回も駆け込んだんだ。
あの年は、本当に暑い夏だった。。。

Hana2

はっきりと記憶が戻ったのは、昨日のこと。
丁度、オオ父さんとオオ母さんの月命日で、お寺さんが来てくれる
日だったんだよ。

だからね、お寺さんに相談してみたの。君のことを。
そうしたらね、お寺さん、言ってくれたんだよ。
「ああ、丁度7回忌だね。お経を2つ分、あげましょうね」

君にも何となく届いていたかな、昨日のお経さん。
母さんもね、君の7回忌にちょうど間に合って思い出せたことに
とっても感謝しているの。

君が、思い出させてくれたのかな。
長く待たせちゃったね。

来月には、君の名前はないけれど「水子」と書いた木の札を、
お寺さんが作って持ってきてくれることになったよ。
君は、オオ父さんやオオかあさんや、もっと上のおばあちゃん、
おじいちゃんたちがいる仏壇に、一緒に入るんだよ。

やっと、ちゃんと家族になるね。
母さん、ほっとしたよ。
君を迎えることができた、今年のお盆に感謝して
合掌
Hana3


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コメント

小学校1年生になるかな、というぐらいの年月が経っていたんですね。
今年のお盆は、心が震える日々でしたね。
よかったね。

それしか言葉が見つからないけど、きっと喜んでいると思うconfident


きいろちゃん
読んでくれて、ありがとう。
月命日のつもりで来てくれたお寺さんでしたが、急な話に嫌な顔ひとつせず、むしろとても気持ちよく力を貸して下さって、無事に七回忌をあげることができました。サトさんとも言っていたんだけれど、物事って、歯車が回る時は本当にびっくりするほどトントン進むね。見えない誰かに後押ししてもらっているみたい。成長できなかった小さな命に「あなたはちゃんと存在していたよ」と言ってあげることができて、本当に良かった。おかげで今はとっても気持ちが穏やかです。感謝。

いつも元気で、とってもピュアな心を持っているかん太ママ、大変な思いをしてきたんですね。

義母さんを看取り、かん太ちゃんのいいママとしてがんばっている今なら、落ち着いて振り返ってもらえると、そう思ったんでしょうね。

お盆・・・今年はいいお盆になりましたね。

妻わさびさん
>今年はいいお盆になりましたね。
ありがとうございます。
御蔭さまで、7回忌に間に合って迎えて送って
あげることができて、本当に安堵しました。
オオ母さん、オオ父さん、ご先祖さま、そして
水子本人が、総力を合わせて気付かせてくれた
のかな、なんて思ったり。
見えないけれどもちゃんと近くにいてくれる。
そんな存在を感じられた、ありがたくて
嬉しいお盆になりました。

コメント、削除、コメント、削除の
繰り返しになってしまいます。
すみません。

ただただ、手を合わせるばかりです。

アーロン姉さん
ありがとうございます。
手を合わせていただいて、感謝です。

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