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2014年2月10日 (月)

正月休み(あとがき)

テレビでは、「復興はこんなに進んでいる!!」的な報道が多くて、
知らず知らずのうちにそれを鵜呑みにしてた、私。

阪神・淡路の震災のあと、数年経ってから行った三宮や神戸の市街地は、
震災の痕跡もわからないほどに美しく復旧されていた。

だからきっと三陸も同じだろうって。
そう思ってた。

でも、現実は甘くなかった。

人口の密集した神戸と、三陸は違う。
産業が集積している神戸と、三陸は違う。
交通の要所である神戸と、三陸は違う。

そんな現実を突き付けられた気がした。

地元の人たちは、復興が遅いことにいら立っているという報道もあった。

でも、実際に行ってみて感じたのは、
そこはかとなく漂い始めている、あきらめの雰囲気。

3年も、どこに家を再建できるか決まらない。
3年も、沼地のままの海岸沿い。
3年も、あらゆることが、遅い、遅い!

我慢しながら待っている間に心の傷は自動的に消える、なんてことはない。
家族、家、働く場所、大事にしていた物、みんな何がしかを失った。

もちろん先頭に立ってがんばっている人たちもいる。
でも、多くの人たちのどーんと沈み込んだ気持ちを奮い立たせるには、
ものすごくでっかいエネルギーが要る。

具体的な復興が目の前で進んで、新しい家が建って、お店ができて、
仕事が忙しくなって、人が集まり、笑う声があちこちから聞こえる。

そんな中でしか、未来に向かっていこうという空元気がでない人たちも
多い気がした。

気仙沼や大島だけじゃない。

南三陸もかなり厳しい様子だった。

幹線道路は、確かに復旧した。
でも、その右にも左にも何もできてはいない。
丘の上に集落が新しくできている風でもない。

夜に通ると、車窓からの風景は360度の闇。
道路の街灯以外は、完全に真っ暗。
唯一きらめいているのは、高台にあるホテル観洋。

これって、2年前の様子とあまりにも変わらない。
これでは、復興を担う若い世代は別の場所で生活を築いてしまう。
高齢世帯だけでは、復興は成り立たない。

あかん、あかん!

三陸の皆さん、あきらめたらあかんですよ!
政府の皆さん、ざつなプランもあかんけど、復興がこんなに遅かったら
全然あかんですよ!
全国の皆さん、三陸に行ってみてください。テレビばっかり頼りに
していたらあかんですよ。
そして、報道のみなさん、良い所を伝えることも大事だけど、もっと
現状に怒らなかんですよ!

私も、ちょっと様子を見てきただけでこんなにショックを受けて1カ月も
ブログ記事書けへんで、あかんじゃん!

もっと逞しくなろうよ、私。

2014年、もう2月になっちゃったけど、これが今年の年頭所感。
肝っ玉おばちゃんに、なりたい。

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コメント

やっぱりまだそんな状態なんですね。
悲しいです。
来月で3年ですよ、3年。

東京オリンピックなんて騒いでる場合じゃないと思うのは私だけでしょうか。

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